トイレの寿命や交換タイミングについて

日常生活をより快適に、よりスマートに過ごすには住宅設備について知る事が近道です!

役に立つ&知っていて得する住宅設備の情報を色々とお伝えしていきたいと思っている棟梁ドットコムWebアシスタントの大内です。

今回は身近なものなのに、意外と知らないトイレの寿命と交換のタイミングの目安についてまとめてみました。日に何度も、そして毎日利用するトイレは、私たちの生活になくてはならない重要な場所。トイレに何か困りごとがあると、住まいの魅力が半減すると言っても過言ではないでしょう。

トイレの便器の寿命について

便器はどれくらいの寿命があるのかご存知ですか? 

日本では現在、約9割の便器に衛生陶器が使われています。陶器製の便器は、数百年前から製造されています。陶器製なので割れ物ではありますが、強度もあり頑丈、清潔、成型のしやすさから今でも多く利用されていて、国内での普及率は約9割!

欠けたり、傷ついたりしなければなんと100年以上の寿命があります。

また、近年は新素材の樹脂製や有機ガラス系の便器が開発され、陶器製の便器よりもひび割れや変色が起こりにくく、更に耐久年数が長くなったと言われています。

トイレの交換タイミングを知りたい

寿命が比較的長いトイレですが、交換すべきタイミングはいつなのでしょうか?
それは下記のようなサインが現れた時!気になる方はトイレのセルフチェックをしていきましょう! 

ひび割れや傷が出来た時 

便器自体は、100年以上耐久年数がありますが、物をぶつけてしまったり無理な力を加えてしまった時や寒冷地で配管が凍結した場合などにおいてひび割れや傷が発生します。このひび割れ、傷は水漏れの原因になります。 水漏れがひどい場合は壁や床の張替え作業が必要になることもあり、予想外の大きな出費になってしまう事も…

このような場合は、補修パテなどで一時的に修復することは出来ますが、強度が落ちてしまい再度ひび割れが起きる可能性が高いので、早めに対応が必要です。

トイレの不具合やトラブル

トイレの詰まり、水漏れ、タンクに水がたまらない、水洗レバーを回しても水が流れないなど、修理をして使い続けられる場合もありますが、10年以上利用しているトイレの場合は交換を考えても良いでしょう。

変色したり、汚れや臭いが気になる時

長年使用していると便器に目には見えない細かい傷が出来ている事に加え、経年劣化もあり、掃除だけでは今まで蓄積した頑固な汚れが取れなくなってくる事があります。

便器内部の尿石、ホコリ、カビ、微生物などを放置すると雑菌が付着し、見た目にも不衛生で悪臭の原因に。掃除をしても改善されない場合は交換のタイミングです。

来客時、汚れと悪臭のあるトイレは見られると恥ずかしいですよね?トイレは意外とチェックされています。トイレが清潔で綺麗だと、好印象を持たれやすいです。来客への最低限の気配り、おもてなしの為にも、いつもクリーンなトイレをキープしておきたいですよね! 

設置して10年以上経過した時

 トイレには便器の他、タンク、パッキン、配管、ウォシュレット(温水洗浄便座)等の各種パーツがあります。一般的にこれらを含めたトイレの寿命は10年~20年程度と言われています。 

タンクは便器と同様、陶器なので使い方次第で長持ちしますが、パッキンや配管の寿命は10年~20年程度、ウォシュレットは10年程度です。

トイレの不具合や故障の際、10年~15年を過ぎているとメーカーが部品の製造を終了している場合が多く、修理に必要な部品を入手出来ない事があります。その場合、たとえ便器自体は使えても便器を含めたトイレ全体を交換しなければなりません。 

もちろん、トイレの使用頻度や使い方、清掃の仕方、定期的にメンテナンスをしているかの有無などで多少誤差が生じますが、設置して10年を目安にしっかりとメーカーや専門業者に点検をしてもらい、不具合が無いかみてもらうと良いでしょう。 

節約したい&新商品が気になった時

トイレも日々進化しており、便利な新機能を備えたものが各メーカーから登場しています。節水、節電出来るタイプもラインアップされており、人気を集めています。

一般的なご家庭の大人2名、子供2名の4人家族の場合、1日約16回トイレが使われているようです。例えば使用回数を1日、1人につき大1回、小3回の試算すると、1990年代頃のトイレは1日に約208リットルも水を流していました。

現在の節水タイプだと、1日約53~63リットルまで削減されています。技術の向上により従来品と比べて1回10ℓの節水が出来るようになり年間で約15000円の節約ができます。また上記の4人家族の試算方法で節電タイプのトイレを使用した場合、待機時の保温電力を抑えることで従来品と比べて年間約5000円も電気代が節約出来る製品が登場しています。家計も助かり、環境にも優しいのは嬉しいポイントですね!

1日の利用時間は短いトイレですが、少しの節約が長い目で見るとこのように大きな成果につながります。年間約2万円節約が出来れば、5年後には10万円、10年後には20万円!その節約出来たお金で欲しい物を買えたり、貯金にも回せるのはありがたいです♪

さらに、傷や汚れが付きにくい特殊加工をした便器や形状が工夫されフチなしでお手入れがしやすいものや尿はねを防止したり、除菌や消臭をするタイプのものなど充実した機能を持ち合わせたトイレもあります。

私が気になっているのが、節電・節水出来るタイプ。貴重な資源である電気と水を大切に出来るし、省エネで地球環境にも優しい上に、節約出来るなんていう事なしです!

また人が近づくと検知され自動で便フタが開いて、離れると閉まるトイレも魅力的です。友人宅のトイレがそのタイプで、わざわざ開けなくても良いので手も汚れないし、触らないから衛生的で閉め忘れもないから安心です。次回、トイレ交換をする時は、節電・節水・自動開閉のものにしようかなと思っています。

お使いのトイレに不便さや不具合を感じていたら、このような新商品への交換を検討するのもよいと思います。 

介護やバリアフリーが必要になった時

足腰の弱い方や高齢者は、筋力低下で便器に座るまで時間が掛かる場合もあり、既存のトイレだと不便さを感じます。動作をスムーズにする為に、段差を無くしたり、滑りにくい床材に変える工夫も有効です。ゆったり腰掛けられる奥行きのある座面の前広便座や転倒防止用の手すり付き便器などの機能を導入することで、トイレでの身体への負担や精神的にもストレスを軽減する事が出来るので、使う方の意見を聞いて、使いやすさを重視し選びましょう。

我が家のトイレも早10年以上使っていますが昨年あたりから、高い頻度で便器に水がチョロチョロと流れ続けたり、流れが悪かったりと不具合が発生しています。

タンク内のオーバーフロー管という排水機能があるパーツにひびが入っているのが原因との事で、幸いそのパーツのみ新品と交換すれば使えるようになりましたが、見た目にはまだ綺麗で劣化を感じておらず、当たり前のようにこれからもずっと使えると思っていたので、予想外の出来事でした。

外見上問題が無さそうでも、トイレの劣化は日々進んでいるかもしれません。

もし、今トイレに不具合や不満があったり、長く使われているようであれば、トイレ交換も視野に入れましょう。新しいトイレは新機能で節約でき、お掃除も楽ちんです。毎日使うからこそ使いやすいトイレを選ぶことは重要!ストレスフリーで快適なトイレ空間を手に入れてみてはいかがでしょう?

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