こんにちは。自分たちでできることは自分たちでやってできるだけコストは抑えながら、少しでも快適でおしゃれな住環境にしたい!と日々考えている主婦あづさです。
リフォームやその他おうちのことを考えている皆さんのお役に立てるような記事を主婦目線でどんどん発信していきたいと思います。
今回は「井戸水をエコキュートに使えるの?」という疑問について、井戸水や地下水を使う際の注意点や、エコキュート設置工事前に確認すべきポイントについて、まとめてみました!
エコキュートの基本知識
まず、エコキュートがどういう給湯設備かということを知っておきましょう。井戸水や地下水を使う場合にも、この基本的な知識がとても大事です。
エコキュートの一般的な使用環境
エコキュートは空気の熱を活用して効率よくお湯を作る仕組みで、経済的かつ環境にも優しい点が魅力で、人気が高い給湯設備のひとつです。一般的に水道水を利用してお湯を作ることを前提とした給湯システムです。
エコキュートと水質の関係性
水質がエコキュートの性能や寿命に大きく影響することをご存じですか?
エコキュートは、配管や機械内部に水を通したり、貯水タンクの中に水を貯める構造をしているので、水に含まれる成分が機器にダメージを与える可能性があるのです。そのため基本的に水質が安定している水道水を使うことを前提として作られてきたのですが、技術の向上でだんだんと地下水や井戸水でも使用できる対応機種が増えてきているのが現状です。
井戸水・地下水を使用する場合の課題
近年では、井戸水や地下水が使えることをうたったエコキュートも複数のメーカーから出ていますが、使う場合は先にも述べた通り水質が課題となります。水質とは水に含まれる成分や酸性アルカリ性などのpH値のこと。
水質によるエコキュートへの影響
井戸水や地下水には、通常、水道水に比べ、硫化物イオンやカルシウム・マグネシウム・鉄分などが多く含まれます。
たとえばカルシウムやマグネシウムなどのミネラルを多く含んだ井戸水をエコキュートで使用すると、少しずつ配管やタンク内にスケールと呼ばれるミネラルの白いかたまりが溜まって配管の詰まりを引き起こす可能性が高まります。
鉄分も、水酸化鉄や酸化鉄などに変化し、付着や配管詰まりの原因となります。
また硫化物イオンを多く含んだ水質の場合は、エコキュートで多く使われている銅管などを腐食してしまうことがあります。
さらに目には見えない小さな砂などが水に混ざっている場合も、詰まりの原因に。
このように一概に地下水・井戸水といってもその水質でエコキュートに与える影響は変わります。
故障リスクとメーカー保証の注意点
通常のエコキュートは「水道水を使用してください」や「井戸水は使えません」と注意書きがあり、基本的に井戸水や地下水では利用できませんし、このような記載のある機種を井戸水などで使用した場合の故障はメーカー保証の対象外なります。
もし井戸水でエコキュートを使用することを検討中の場合は、機種の選定から保証内容まで必ず事前に確認するようにしましょう!不安な場合は専門の業者さんに相談するのもいいですね。
エコキュート設置工事の前に確認すべきポイント
エコキュートを井戸水や地下水で使用する場合、工事の前に確認しておくべき重要なポイントがあります。
対応機種の選び方
まず第一に井戸水や地下水に対応したエコキュートの機種を選ぶこと。さまざまなメーカーから井戸水対応型のエコキュートが販売されていますので以下に代表的なものを紹介したいと思います。
井戸水対応機
井戸水対応機種は「日立」「Panasonic」「ダイキン」などで取り扱われています。
ダイキン
ダイキンエコキュートの水熱交換器の水配管は、詰まりにくい構造が採用されており、全機種においてダイキン独自の水質検査(有料)で判定基準をクリアすれば、地下水・井戸水でも利用可能!もしエコキュートの設置ができない場合は検査料は無料になります。

パナソニック
パナソニックのエコキュートも、同社が定める一定の水質基準をみたすことが確認されて使用を認められた井戸水・地下水であれば、そのことを示すステッカーを設置の上、全機種が利用可能です。こちらも水質検査は有料ですが、もしエコキュートの設置ができない場合は検査料は無料になります。

日立
日立のエコキュートでは、ナイアガラタフネス(水道直圧給湯)機能搭載機種で井戸水の利用が可能です。ただし「水質基準に適合し、硬度200mg/L以下、遊離炭酸60mg/L以下の水であれば使用が可能」と明記されていますので、こちらも水質検査は必要です。
水質検査の必要性と方法
どのメーカーのエコキュートでも、井戸水や地下水を使用する際には、まずは水質検査が必要です。この際、各メーカーが独自の検査キットを用意していますので、必ず該当の水質検査を行なうようにしてくださいね!
検査方法はダイキン・パナソニック・日立ともに、専用にキットにお水を入れて送るだけ。
・・・ですが不安な場合は専門業者さんに協力していただくのもアリだと思います!
見積もり時にチェックすべきポイント
井戸水や地下水を使う場合、専用のフィルターが必要になることもあります。
工事の見積もりを取る際には、井戸水や地下水を使うことを伝えたうえで、追加のフィルター設置や定期的なメンテナンス費用が発生するかを確認しましょう。
専門業者に依頼する際の注意点
エコキュートを井戸水や地下水で使う場合、業者選定はとても重要。実績のある専門業者さんに依頼することで、トラブルを防ぐことができます。
井戸水・地下水対応の実績があるかどうか
業者さんを選ぶ際には、井戸水や地下水対応のエコキュート設置経験があるかどうかを確認しましょう。経験豊富な業者であれば、適切な機種選定や施工が期待でき、安心して依頼できますよね。
トラブル回避のための施工チェック項目
通常のエコキュート設置工事とは多少異なる点がありますので、きちんと先に説明してくれるような業者さんを選んでくださいね!
☑水質検査が必須です
井戸水を使用している場合は、まずは水質検査を実施する必要があります。
☑導入コストが高くなります
水質検査費用に1〜2万円程度の自費がかかります。
また状況によってはポンプの交換やフィルタの追加が必要になるケースもあります。
アフターサポートや保証内容の確認
業者を選ぶ際には、アフターサポートや保証内容もしっかり確認しましょう。井戸水や地下水を使用する場合、メーカー保証が制限されることがあるため、業者による定期的なメンテナンスやトラブル対応がしっかりしているかどうかも重要です。
まとめ|井戸水・地下水ユーザーが後悔しないために
エコキュートを井戸水や地下水で使用する場合、事前の確認と業者選定がとても大切。
事前確認でトラブルを防ぐ
水質検査や対応機種の選定、そして保証内容の確認をしっかり行うことで、後々のトラブルを防ぐことができます。信頼できる業者さんと二人三脚で計画的に準備しましょう。
知識を持って専門業者と相談しよう
井戸水や地下水でも安心してエコキュートを使い続けることができるように当記事などを参考にしてご自身でもある程度の事前知識を持ったうえで、専門業者さんと相談しながら最適なエコキュートを選びましょう。