こんにちは。自分たちでできることは自分たちでやってできるだけコストは抑えながら、少しでも快適でおしゃれな住環境にしたい!と日々考えている主婦あづさです。
リフォームやその他おうちのことを考えている皆さんのお役に立てるような記事を主婦目線でどんどん発信していきたいと思います。
今回は、最近エコキュート関連の記事を書いている際によく目にする「おひさまエコキュート」について。
このシリーズでも取り扱ってきたダイキンやパナソニック、長府にコロナ…と多くのメーカーがおひさまエコキュートを取り扱ってる様子。
おひさまエコキュートとは何なのか?どういった特徴があるのか?紹介していきたいと思います!
おひさまエコキュートとは何か?
おひさまエコキュートは、エコキュートの一種で、特に太陽光発電システムとの連携を強化した機種のこと。もともとエコキュートは、エネルギー効率が高く、環境に優しい給湯システムとして人気が高いことは、このシリーズでも度々紹介してきましたが、その上さらに太陽光発電なんて、とってもエコロジーでエコノミカルな気配がします。
「エコキュート」と「おひさまエコキュート」の違い
エコキュートは空気の熱を使って効率よくお湯を沸かす「ヒートポンプ」という仕組みを使っています。空気に含まれる熱と電力を組み合わせてお湯を沸かすので、電力のみでお湯を沸かす電気温水器よりも省エネが期待できます。
通常のエコキュートは、夜間の電気代を割安に設定している電気料金プランとセットで利用するため、電気代が安くなる夜間電力を利用してお湯を沸かします。
一方、おひさまエコキュートは、太陽光で自家発電した電力を使って昼間にお湯を沸かすため、省エネ性が高く、太陽光発電の電気を無駄なく自家消費することができます。
おひさまエコキュートの特徴
おひさまエコキュートの特徴をそのメリットとデメリットにまとめて見てみましょう。
メリット
1.環境に優しい
これはエコキュート全般に言えることですが、おひさまエコキュートも自然冷媒のCO2を使用しお湯を沸かすため、地球温暖化への影響が少ないことがメリットのひとつ。また次にあげる2と3の特徴によりさらに消費電力は低くなり、省エネを実現することができます。
2.昼間に沸かすためエネルギー効率が高い
おひさまエコキュートは、太陽光発電を利用するため、発電量が多い昼間にお湯を沸かします。当然昼は夜より気温が高いため、効率的にお湯を沸かすことができます。
3.ランニングコストの削減
おひさまエコキュートは太陽光発電の余剰電力を使うため、電力の購入量を減少させ、光熱費を抑えることができます。
従来のエコキュートは夜間にお湯を沸かしますので、翌日の入浴時間にお湯が使われるまで長い時間がかかります。冬場などはお湯を温めなおす必要が出てくることもある一方、おひさまエコキュートは、昼間にお湯の沸き上げが終了しますので、風呂に入る時間までお湯を放置する時間は短く、放熱ロスが少なくなります。放熱することが少なければ、お湯を温めなおす必要もないので、ランニングコストを抑えることに繋がります。
4.補助金制度やお得な電気プランの利用
おひさまエコキュートは、エコキュートのエネルギー効率の良さだけでなく、太陽光発電による省エネ性能も加わるため、補助金事業においては特に対象となりやすい製品。
さらに太陽光発電とおひさまエコキュートを導入すると、専用のおトクな電気料金プランを利用できることも。
デメリット
1.太陽光発電が必須
おひさまエコキュートを導入するには、太陽光発電システムが必須です。太陽光発電システムを導入しているお宅やあるいはちょうど太陽光発電にしようとお考えのお宅であれば問題ありませんが、おひさまエコキュートのために太陽光発電システムを取り入れる、というパターンは導入コストが高いかもしれません…。
2.契約できるプランが限られる
先にメリットの方でご紹介したおひさまエコキュートをフルに活用できるお得な料金プランがまだ少ないこともデメリットのひとつかもしれません。
2023年ではおひさまエコキュートの活用を前提条件とした電気料金プランは東京電力エナジーパートナーの「くらし上手」のみでした。2024年に入り東北電力の「よりそうプラスおひさまeバリュー」や九州電力の「おひさま昼トクプラン」などが創設されており、料金プランが増えつつある現状です。
今この記事を書いている2024年6月時点ではこの3プランのみのようですが、新プランが創設される可能性もありますので、お住まいの地域の電力会社がおひさまエコキュートを有効活用できるプランを用意しているかどうか先にチェックすることをお忘れなく!
3.機種のラインナップが限られる
おひさまエコキュートは2022年に登場したばかりの新しい製品で、まだ機種のラインナップが通常のエコキュートほどは多くありません。
そのため欲しい機能が付いていなかったり、貯湯タンクの容量が家族人数に合っていなかったり、設置できる場所が限られたりすることがあるかもしれません。
4.太陽光発電の電力が足りない場合は通常の電力を使用する
おひさまエコキュートは、太陽光発電システムから得た余剰電力を使ってお湯を沸き上げます。しかし、季節や天気、周辺の環境、太陽光発電システムの構成などによっては、余剰電力が足りない場合があります。そのような場合は通常の電力を使用するため、状況によってはお湯を沸かすのに必要な電力を買わなければならない可能性も…。このことも念頭に置いて2であげた電力会社との契約プランを検討する必要がありますね!
おひさまエコキュートを製造しているメーカー
2022年に登場したおひさまエコキュートですが、機種を提供するメーカーも少しずつ増えてきているようです。
ダイキンのおひさまエコキュート
ダイキンのおひさまエコキュートは、フルオートのタンク容量460L(4〜7人向け)EZ46XFPVか、同じくフルオートのタンク容量370L(3〜5人向け)EQ37XFPの2機種になります。
ダイキンおひさまエコキュートの特徴
いずれも年間給湯保温効率は3.4で、320kPaのパワフル高圧給湯を実現。紫外線でお湯を除菌する「おゆぴかUV」、微細な泡でお肌がうるおう「ウルトラファインバブル」などの機能を搭載したダイキンエコキュートのハイグレード機種になります。
パナソニックのおひさまエコキュート
パナソニックのおひさまエコキュートは、フルオートのタンク容量460L(4〜7人向け)HE-Y46KQVか、同じくフルオートのタンク容量370L(3〜5人向け)HE-Y37KQVになります。
パナソニックおひさまエコキュートの特徴
いずれも年間給湯保温効率は3.3で、給湯圧力は170kPa。パナソニックの誇るエコナビ機能を搭載したパナソニックエコキュートのミドルグレード機種になります。
コロナのおひさまエコキュート
コロナのおひさまエコキュートは、フルオートのタンク容量460L(4〜7人向け)CHP-46AY5Vか、同じくフルオートのタンク容量370L(3〜5人向け)CHP-37AY5Vになります。
コロナおひさまエコキュートの特徴
いずれも年間給湯保温効率は3.3で、給湯圧力190kPaのパワフル給湯機能搭載。コロナのおひさまエコキュートはコロナのハイグレード機種の1つになります。
三菱電機のおひさまエコキュート
三菱電機のおひさまエコキュートは、フルオートW追いだきのタンク容量460L(主に4~5人用)SRT-B466U-PVか、同じくフルオートのタンク容量370L(主に3~4人用)SRT-B376U-PVになります。
三菱電機おひさまエコキュートの特徴
いずれも年間給湯保温効率は3.6で、給湯圧力290Paのハイパワー給湯に対応。また非常時にタンク内の水を非常用水として取水するための「パカッとハンドル」搭載、三菱電機家電統合アプリ「MyMU」に対応のハイグレード機種。
長府のおひさまエコキュート
長府のおひさまエコキュートには、わたしが調べた中では唯一寒冷地仕様の機種やスリムタイプの機種もありました。また一般地用では「フルオート」と「ecoとくフルオート」からも選ぶことができたりと種類が多め。
一般地使用では、ecoとくフルオートのスリムタイプでタンク容量370L(主に3~5人用)のEHP-3704AZP-PV、フルオートでタンク容量370L(主に3~5人用)EHP-3704BX-PV、同じくフルオートでタンク容量460L(主に4~7人用)EHP-4604BX-PVの3機種があります。
寒冷地使用では、、フルオートでタンク容量370L(主に3~5人用)EHP-3704BX-PV-Kと同じくフルオートでタンク容量460L(主に4~7人用)EHP-4604BX-PV-Kの2機種があります。
長府おひさまエコキュートの特徴
長府おひさまエコキュートの特徴は、なんといっても他メーカーにはない選択肢の広さではないでしょうか?寒冷地でおひさまエコキュートを使ってみたい!とご希望のお宅やあるいはスペースの関係上スリム型を希望されているお宅は、ぜひ長府のおひさまエコキュートを検討してみてください!
おひさまエコキュートに向いている住まいや世帯
太陽光発電の電気を使ってお湯をつくるおひさまエコキュートは、通常のエコキュートよりも電気代をさらにおとくにするのに役立ちます。すでに自宅に太陽光発電を設置しているお宅であれば、通常のエコキュートよりもおひさまエコキュートのほうが太陽光発電の電気を賢く無駄なく使い、電気代を抑えられることが期待できます。
また、給湯器の買い替えやリフォームを検討している人、太陽光発電システムの設置を検討しているお宅にも、省エネや電気代の節約、災害に備えるという点でおひさまエコキュートはおすすめです。
また今のところはタンク容量などが限られているため、4人程度のご家族で戸建てのお住まいの方、フルオート機種をお求めの方は、おひさまエコキュートを候補に加えてみてもいいかもしれませんね。